速球でねじ伏せた!斎藤 3者連続三振も「たまたま」

[ 2010年7月24日 12:56 ]

 ブレーブスの斎藤隆投手は23日、マイアミで行われたマーリンズ戦で4―5の8回に4番手で登板し、1回を3者連続三振で無失点だった。勝敗、セーブは付かなかった。チームは6―7でサヨナラ負けした。

 斎藤はチームが敗れたとあって「たまたま結果的に三つ取れた」と淡々と振り返ったが、速球を決め球にマーリンズ打線をねじ伏せる力投だった。

 制球はやや不安定だったが、崩れなかった。先頭打者に初球から3球続けてボール球。しかし、速球を続けて立て直し三振を奪った。続く打者にもボールが二つ先行したが、カウントを整えて高めのボール球で空振り三振。最後のポーリーノも、外角高めの92マイル(約148キロ)で仕留めた。

 右肩痛から21日に復帰したばかり。6月には左太もも裏のけがによる故障者リスト入りも経験した。だが40歳のベテランは、相次ぐ故障にも「戦う気持ちは持ち続けないと。やるべきことは、目いっぱい投げられるようにすること」と気丈だ。

 チームは9回に逆転し、一度は今季2勝目の権利を手にしたが、その裏に再逆転でサヨナラ負け。「与えられた仕事を精いっぱいこなすということ。毎日続くので」と話す斎藤の表情は晴れなかったが、衰えない球威と精神力の強さは十分に発揮した。(共同)

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2010年7月24日のニュース