「最後の1人」ブラゼルが同点ソロ

[ 2010年7月24日 22:30 ]

8回、同点ソロを放ち、ベンチ前で全セナインとおどけるブラゼル(右から3人目)

 【全セ5―5全パ】きれいな放物線を描いてバックスクリーンへ飛び込んだ打球に「いい感触だった」。4―5の八回に貴重な同点ソロを放った阪神のブラゼルは、胸を張った。

 代わったばかりの川岸(楽天)の2球目、140キロの外角直球を振り抜いた。その瞬間に柵越えを確信し、悠然と一塁へ。ベンチに戻ると、本塁打王を争うラミレス、阿部の巨人勢に同僚の城島らが加わって、みんなでガッツポーズのようなパフォーマンス。「本塁打以上に思い出に残る。(全セが)一つになったことを実感できた」と穏やかな笑みを浮かべた。
 本塁打王を争いながら、ファン投票でも監督推薦でも選ばれなかったが、落胆を表に出さずに打ち続けた。実力を証明し、特別枠「最後の1人」に選ばれた30歳は「初めてのオールスターで本塁打を打ったのは最高」。日本での初舞台を十分に楽しんだようだった。

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2010年7月24日のニュース