黒田、2ケタ安打浴びるも試合壊さず

[ 2010年4月16日 15:35 ]

 米大リーグは15日、各地で行われ、今季2度目の登板だったドジャースの黒田はロサンゼルスでのダイヤモンドバックス戦に先発し、7回10安打3失点(自責点2)だった。黒田に勝敗はつかず、チームは延長十回、6―5でサヨナラ勝ちした。

 二回。ドジャースの黒田は先頭打者を右中間へ高々と上がる飛球に打ち取った。だが外野手同士の連係が悪くポトリと落ちて二塁打となると、1死から詰まらせた当たりが安打となって先制点を許した。さらに2死後、遊撃手の悪送球で2点目を失った。
 ツーシームも思うように動かず、リズムに乗れなかった。それでも「1イニングでも多く」とだけ考えていた。前日、チームは延長十一回、8投手を投入し、4時間57分に及ぶ長時間試合を戦っていた。救援投手陣を少しでも休ませてあげたい。その一心だった。
 五回には投手に二塁打されたのをきっかけに1点失う場面もあった。10安打を許したのは、メジャー3年目で自己ワーストタイ。それでもスライダーとフォークを軸に我慢強く投げ、7回を無四球3失点でしのぎ、試合をつくった。
 チームは黒田に代打が送られた七回に同点に追い付くと、延長十回の末、サヨナラ勝ちを収めた。「粘り強く投げていれば、こういう展開にもなる。次にこういうことがあった時のための引き出しができた」。苦しい投球の中で得た教訓をしっかりと受け止めていた。(共同)

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2010年4月16日のニュース