本調子に遠い涌井 影を潜める切れと制球力

[ 2010年4月16日 21:40 ]

日本ハム戦に先発した西武の涌井

 【西武7-3日本ハム】西武の涌井は4月の初白星を挙げた。しかし、生命線の球の切れや制球は本調子にほど遠かった。底冷えの中で指に意思を伝えるのが難しかったのかもしれないが、それを割り引いても褒められた内容ではなかった。

 序盤から四球が絡んでピンチを迎え、二回は失点につながった。「三回から、おなかに力を入れたら変化球が安定してリズムが良くなった」とは言ったが、制球のばらつく場面が最後まで見受けられた。

 しゃきっとしないマウンドが続いている。前回9日のロッテ戦で3回6失点でKOされた。この1週間でバランスのとれたフォームを意識して投げ込んだが、打者に向かっていくようなフォームの粘りや、捕手が構えたミットへ糸を引くように納める投球は影を潜めたままだ。

 打線の援護を受けての3勝目は涌井も自覚する。「前回より良かったがまだまだ。完投できてないし、簡単に四球を出したりしている」と課題を漏らした。不本意ながらも八回まで139球を投げ、チームを4連勝に導いたことを転機にできるか。

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2010年4月16日のニュース