長嶋さんグラブはめた!大田ら熱血守備指導

[ 2010年4月16日 06:00 ]

ジャイアンツ球場室内練習場で2軍選手にグラブをはめて守備の指導をする長嶋終身名誉監督(右後ろは岡崎2軍監督)

 巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(74)が15日、川崎市のジャイアンツ球場を訪れ、2軍全体練習を視察。今季に「8番・三塁」のレギュラー獲りを期待されながら開幕2軍スタートとなった2年目の大田泰示内野手(19)を中心とした若手選手に熱血指導を行った。

 「おはようございます。頑張ってください」。午前10時前。室内練習場にミスター独特の甲高い声がこだまする。その直後には左拳を握りながら「さあ、行こう!」と声を張り上げた。球団関係者によると、長嶋監督は自らの目で巨人の若手の現状を見てみたいと強く希望。シーズン中の異例の視察となった。
 若手の中でも特に熱い視線を送ったのが、大田だった。今年2月21日に日帰りで宮崎キャンプを視察した際には「守りがまとまれば、打撃にもプラスにつながる。たくさんノックを受けるように」と助言。しかし、大田はその2日後に2軍落ち。イースタン・リーグ開幕後も打率・182、2本塁打と不振を極めている。そこでこの日の守備練習中にはノックの順番待ちをする大田を呼び寄せ、身ぶり手ぶりを交えて指導。自らグラブをはめ、腰を落とし、「できるだけ、低く。守備は下半身が大事。ボールから目線を動かすな」と手ほどきした。打撃練習でも時に「おー、いいぞ。今のは!」と声を掛け、約2時間の視察を終えた。
 予期せぬミスターの来訪に、大田も「来ていただけるだけで凄いこと。(言葉に)重みがあります。何とか結果を残して恩返しをしたい。次は東京ドームでお会いしたいです」と感謝感激の様子だった。

続きを表示

2010年4月16日のニュース