ず~っと胃液…どよめきの先発に浅尾応えた!

[ 2009年4月3日 22:01 ]

 【中日4―1横浜】中日の先発投手の名がアナウンスされると、場内はどよめきに包まれた。川上(ブレーブス)が過去4年務めてきた開幕投手を任されたのは、先発経験が5試合しかない3年目の浅尾だった。

 序盤はさすがにボールが先行したものの、2回無死二塁のピンチを切り抜けると制球が安定。140キロ台中盤の直球を見せてから沈む球で打ち取るパターンで横浜打線を完全に翻弄し、8回5安打1失点(自責0)で見事に期待に応えた。
 昨年はセットアッパーとして1軍に定着。甘いマスクも手伝って一躍人気者となり、オフはイベントなどに引っ張りだこだった。それでも「野球を取ったら普通の人。忙しくて練習できないなんて言い訳にならない」と自らに言い聞かせ、大学時代は10球ほどしか投げ込まなかったという天才肌が目の色を変えて練習に取り組んできた。
 試合後には「ずっと胃液が出ていたので、終わってほっとした」と24歳らしい素顔を見せた。「次の試合はもっと楽になるはずだし、このまま勝ち進んでいきたい」と、大舞台での経験を自信に変えるつもりだ。

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2009年4月3日のニュース