えーと…西武台風2号が幕張の浜に上陸したようだ

[ 2009年4月3日 23:53 ]

 【西武5―2ロッテ】27年ぶりとなる敵地での開幕戦。硬い表情で球場入りした西武ナインを待っていたのは、渡辺監督の柔和な笑顔だった。練習前、顔をそろえた選手を前に訓示が始まった。

 「初戦からトップギアだ。幕張の浜に、えーと、西武台風2号を上陸させる気持ちでいこうぜ」
 力が抜けるような監督の言葉に、その場の空気は一変する。ユニークなコメントで知られるG・G・佐藤が「おれみたいなにおいがする…」と口を開くと、ミーティングは笑いの渦に。即興で行われた渡辺監督流の「出陣式」でほぐされたナインが、劣勢から昨年のような力を発揮した。
 0―2で迎えた5回、先頭のボカチカが豪快なソロを放つ。「景気よく1本出れば、と思っていた。あれでチームが楽になった」と指揮官。6回には、勢いに乗せられた細川が逆転3ランを放ち「きょうは息子の誕生日。絶対に打とうと思った」。明るいチームカラーならではの2発で試合をひっくり返した。
 今季も伸び伸び野球の中心にいるのは、チームを太陽のように照らす渡辺監督だ。連覇を狙う「西武台風」が、最高のスタートを切った。

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2009年4月3日のニュース