原監督は“イチローイズム”でV3「挑戦」

[ 2009年4月3日 06:00 ]

練習を終えバットを手に気迫の表情を見せる巨人・原辰徳監督

 巨人・原監督は“イチ流精神”でリーグ3連覇と7年ぶりの日本一奪回を目指す。3年ぶりの本拠地開幕戦。東京ドームでの最終調整を終えた指揮官は「前年優勝で他球団からマークされる?それは当然だが、守るのでなく挑戦する気持ちで1試合ずつを戦う」と言い切った。自ら指揮を執ったWBCでマリナーズのイチローが語っていた「守るのではなく奪う」のチャレンジャー精神だ。

 昨季は最大13ゲーム差から逆転リーグ連覇。選手のコンディションを見極めた適材適所の起用がさえた。先のWBCでも同様の選手起用と采配で世界連覇を達成。特にイチローがナインに示した精神をチーム全体に浸透させて強固な一体感を生んだ。どんなに前評判が高いチームでも、そんな“イチローイズム”が大切であることを原監督も分かっている。「(相手を)受けることは100%ない」と語気を強めた。
 WBC組も思いは同じだ。3番・小笠原は「1、2番がつくったチャンスをつなげたい」と勝利のために自己犠牲もいとわない考え。主将の阿部も「全チームが強敵。仲間で助け合うことが大事」と気を引き締めた。オープン戦から打線は好調を維持。開幕カードにはグライシンガー、内海の2本柱も投入する。それでも慢心はない。世界連覇の次は“セ界3連覇”。原巨人が頂点を目指した第一歩を踏み出す。

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2009年4月3日のニュース