データは語る 優勝はロッテと広島?阪神は…

[ 2009年4月3日 08:35 ]

 「オープン戦の成績なんて公式戦では関係ない」とは球界で古くから言われていることだが、1980年からの約30年の成績を分析してみると、いくつかのおもしろい“法則”がみられる。

 オープン戦1位のチームがそのままペナントレースを制したのは、80年からの29年で4回のみでいずれもパ・リーグ。09年のオープン戦で優勝したのはソフトバンクだが、そのままリーグ優勝につながる確率は決して高いとはいえない。
 リーグVを果たしたチームのオープン戦での順位で過去一番多かったのが、セパとも実は4位(セ7回、パ6回)。09年でいえばロッテがオープン戦4位。セは広島が3位ながらロッテと同じ貯金2でこれに近いといえる。
 逆にオープン戦最下位のチームの公式戦での成績を調べると、優勝はセでは1回(08年巨人)、パは2回(01年近鉄、04年西武)の計3回。クライマックスシリーズ進出の条件となる3位までにオープン戦最下位の球団が入ったのも、3位がセ1回、パ2回。2位は両リーグとも皆無と、厳しい結果になっている。
 一番多いのはオープン戦最下位、公式戦も最下位のパターンでセ4回、パ6回。09年は阪神がオープン戦最下位だったが、80年から08年までで3回オープン戦最下位となった阪神はうち2回がシーズンも最下位だった。ただ、21世紀に入って、オープン戦ビリのチームが3回もリーグ優勝を果たしていることから、Vの可能性は十分残されているといえる。

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2009年4月3日のニュース