おかわり君2打席連続2ラン!西武タイ

[ 2008年11月5日 18:09 ]

4回西武無死一塁、中村が左越えに2ランを放つ

 プロ野球の日本一を決める日本シリーズは5日、西武ドームで第4戦が行われ、西武が巨人に5―0で快勝し、対戦成績を2勝2敗のタイに持ち込んだ。西武はシリーズ初登板の岸孝之投手が毎回の10三振を奪い、4安打で完封。打線は1回に1点を先制した後、中村剛也内野手が4回と6回に2点本塁打を放ち、4番打者の底力を見せつけた。第5戦は6日午後6時15分から西武ドームで行われる。

 待望の“おかわり”が日本シリーズの大舞台で飛び出した。西武・中村が2打席連続の特大アーチで勝利を呼び込んだ。
 1―0の四回、中島の死球で両軍がグラウンドに飛び出した直後。ざわめきが残る中でも冷静だった。「中島さんが死球で、絶対に内角に来ると分かっていた」。初球、体重102キロの巨体をぐるりと回し、内角球をはじき返した。ベンチに向けてガッツポーズ。会心の一発となった。
 第3戦の本塁打まで10打席無安打。過去に経験したことがないほどの内角攻めを受け、4番の重圧はどんと肩にのしかかった。第2戦後には「2試合安打が出なかっただけなのに…」と思わず漏らしたほどだ。だが、凡退して下を向いてベンチに戻ると、渡辺監督は「気にするな。次で取り返せ」。これで気持ちが楽になった。
 六回の第3打席は甘い初球の変化球を見逃さずに2ランを放った。大久保打撃コーチは「ラミレスが5億、サンペイ(中村の愛称)は2800万。この年俸の差でよくやっているよ」。
 「ずっと内角を攻められていたので、1本打ちたいと思っていた」と中村。三振王と失策王になりながらも、今季46発の本塁打。完全に勢いを取り戻した。

 ▼西武・渡辺久信監督 (中村は)苦しんでいた時もあったが、きょうの2本の本塁打はチームに勇気を与えてくれた。岸は序盤から飛ばして、クライマックスでの借りを日本シリーズで返すという強い気持ちで投げてくれた。

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2008年11月5日のニュース