グライ 3度目の正直ならず

[ 2008年11月5日 21:27 ]

 【巨人0-5西武】 3度目も返り討ちにあった。巨人の先発グライシンガーは中村の2打席連続本塁打などで、六回途中5失点で降板した。

 西武に交流戦2試合で5本塁打を含む21安打、14失点。それでも今季17勝の右腕は「過去のこと。気にしていない」と言い放って臨んだ。一回に1点を先制されたが、二、三回と3人で退けた。
 だが、四回の1球で流れが変わる。先頭の中島の4球目、内角直球が左ひじに当たり乱闘寸前に。「よけられたのに、彼は出塁するために当たることを選んだ。なぜにらまれるのか分からない」。冷静な男が珍しく気色ばんだ。その直後の初球、内角直球を中村に左翼席へ運ばれた。六回も中島の遊撃内野安打の後、初球を中村に打たれた。今度は高めに浮いたチェンジアップを左翼席へ。グライシンガーは「1本目はファウルかフェアか疑問だが、2本目は失投だった」と悔しがった。
 降板後、グライシンガーはベンチでぼうぜんとした。「西武に過剰な意識はなかった」と言うが、冷静さを失った2年連続最多勝右腕の誤算で、巨人は王手をかけられず、対戦成績は五分に戻った。

 ▼巨人・原辰徳監督 かなり手ごわいとは思っていたが、岸にいい投球をされた。打線が打てず、投手陣も我慢できなかった。両軍の戦力が出そろい、これで2勝2敗のがっぷり四つになった。これからが力とスピリッツの見せ場になる。

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2008年11月5日のニュース