越智3連投!「死ぬかと思った」けど4連投も

[ 2008年11月5日 06:00 ]

<西・巨>雄たけびを上げながら力投する越智

 【巨人6-4西武】帰りのバスに乗り込む直前。巨人の越智は右手で親指を立てるサムアップポーズをつくって笑った。「死ぬかと思ったけれど、いつも通り投げられました」。疲労感より、達成感が上回った。

 1点差に迫られた7回、3連投のマウンドへ。先頭の細川をこの日の最速となる150キロ直球で見逃し三振。ボカチカには四球を与えたが、後続を難なく打ち取った。「続投?そんなことを考える余裕はなかった。とにかく1回を抑えることを考えた」。2点差となった8回も続投し、1三振を含む3者凡退。これで今シリーズは全3試合に登板し、計5回を1安打無失点5奪三振と西武打線を完全に封じている。原監督も「登板?まだまだありますよ」と頼もしい右腕の4連投を示唆。今季チーム最多の68試合で投げた鉄腕は、日本一になるまでマウンドに立ち続ける。

 ≪内海7Kも反省≫巨人の内海が内角攻めを駆使し、先発の責任を果たした。右打者を8人並べた西武打線に対し「データ的に内角が弱いと出ていたから(外角への)チェンジアップよりいいと思った」とスライダーと直球で懐を果敢に突いて7奪三振。それでも6回に中島に適時打を浴びて降板し、結果的に3失点の内容に「いつもああいう所で点を取られる」と反省も忘れなかった。

 ≪シリーズ初登板クルーン初S!≫クルーンが2点リードの9回を3人で抑え、日本シリーズ初登板で初セーブを挙げた。平尾を見逃し三振、佐藤を捕ゴロに仕留め、最後は石井義を139キロのフォークで空振り三振に斬った。CSでは安定感を欠く投球もあったが、危なげなく試合を締め「スペシャルなセーブになった。日本一になって、よりいい思い出にしたい」と満足げ。原監督も「きょうは安心して見ていられた」と称えた。

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2008年11月5日のニュース