巨人 三塁も踏めず96年以来の零敗

[ 2008年11月5日 22:29 ]

 【巨人0-5西武】巨人は2年目の岸の前に三塁も踏めず、完敗を喫した。巨人が日本シリーズで1点も奪えずに敗れたのは、1996年のオリックスとの第2戦以来。1人の投手に完封を許したのは、西武との90年第3戦での渡辺智男以来という屈辱となった。

 原監督が「かなり手ごわいとは思っていたが、いい投球をされた」と脱帽したように、岸の好投には目を見張るものがあった。ただ、すきを見つけて揺さぶろうとする意図が感じられなかったのも事実だ。
 第2戦では西武が0―5の六回、一死一塁から片岡が二盗を決めた。セオリーを度外視したプレーだったが、マウンドの内海は後続2人に連打を浴びて降板。西村健は代わりばな、中村に3ランを喫した。最終的に巨人は逃げ切ったが、一方的な展開で終えていれば、この日の流れが違った可能性もあっただろう。
 打線は最後までほぼ無抵抗のまま、相手の4番、中村は2本塁打で乗せてしまった。試合後の原監督は「これからが見せ場」と強気に言い放ったが、この完敗が第5戦に響かないことを祈っているようでもあった。

続きを表示

2008年11月5日のニュース