父・重信さん「よくやった」自身は38歳で自己新

[ 2012年8月7日 06:00 ]

ハンマー投げで3位に入り父・重信さん(左)と笑顔を見せる室伏

ロンドン五輪陸上

 スタンドで見守った父・重信氏(66)も無念そうな表情だった。「3投目までに(記録が)出ないと厳しい。年齢的に疲れの出る後半はきつくなる」と嘆いた。1投目の制限時間オーバーは不可解な判定にもみえたため日本陸連は抗議。結果的に認められなかったが、重信氏は「アクシデントがありながらも、あそこまでいった。メダルも獲れたし、よくやった」と称えた。

 4度の五輪代表、アジア大会5連覇の実績から「アジアの鉄人」と呼ばれた重信氏も自分なりの調整法を考案し、38歳で自己ベストをマークした。室伏も10月で38歳。「やる気持ちがあればやっていける。来年の世界選手権の出場権は得ているのだから」と、息子のさらなる進化を期待した。

 また室伏が2年前から師事する理学療法士のロバート・オオハシ氏は「試合は勝ったり負けたりするが理想的な準備ができた。日本の皆さんは4年後も期待するだろうが、こればかりは本人しか分からない」と話した。

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2012年8月7日のニュース