気仙沼市出身 千田、被災地に元気送った

[ 2012年8月7日 06:00 ]

男子チームフルーレ決勝で、果敢な攻撃を見せる千田健太(右)

ロンドン五輪フェンシング フルーレ男子団体

 太田のモチベーションの一つは「健太にメダルを」だった。宮城県気仙沼市出身の千田は、昨年3月11日の東日本大震災で中学時代の同級生を失い、実家も厳しい生活を強いられた。大会前から「メダルを獲って気仙沼に行くぞ」と故郷を思う千田に太田も心を打たれたという。

 個人戦は3回戦敗退だっただけに“お土産”を手にし「これで(気仙沼の人たちに)少しでも喜んでもらえたら」と千田。スタンドには80年モスクワ五輪の代表だった父・健一さんがいたが「これでもう何も言わせない」といたずらっぽく笑った。

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2012年8月7日のニュース