松本やっぱり不思議ちゃん 報奨金300万円で「パフェ」

[ 2012年8月7日 06:00 ]

金メダルを獲得した松本薫は会見でも笑顔を見せる

ロンドン五輪柔道

 報奨金の使い道は、ビッグパフェ!柔道の日本代表選手団が6日、成田空港着の航空機で帰国し、不振の中で唯一の金メダルを獲得した女子57キロ級の松本薫(24=フォーリーフジャパン)ら男女のメダリスト7人が空港内で帰国会見を行った。「野性児」「不思議ちゃん」として知られるようになった松本だが、金メダリストになっても天然ぶりを発揮した。

 到着ロビーに集まった出迎えは、約500人。「感動をありがとう!」と書いた横断幕を持った日本航空職員から花束とぬいぐるみを贈られるなど、いつもと違う帰国にさすがの松本も「カメラもいっぱいいて、やっぱり五輪は違うなあと思った」とびっくりした。

 試合前の気合の入れ方や野獣のような目つき、「麦茶の妖精を見た」といった言葉などから「野性児」「不思議ちゃん」として一気に知られるようになった。金メダリストに対する注目の高さを早速実感したはずの松本だが、帰国会見でも天然ぶりは相変わらずだった。

 日本オリンピック委員会(JOC)の報奨金300万円の使い道について聞かれると「ビッグパフェを食べたい」と間髪入れずに答えた。「ご飯より、お菓子が好き」と言うほど甘い物が好きだが、五輪のために我慢してきた。1個3000円としても1000個分だが、完食しそうな勢いの即答ぶりだった。

 自分のメダルの印象についての質問にも、隣にいた女子78キロ超級銀メダルの杉本美香(27=コマツ)にわざわざ質問を再確認したうえで「うれしかったです」とあっさりひと言。柔道勢の不振で暗くなりがちな会見で笑いを誘った。

 「自分一人の金じゃなく、一緒に頑張った仲間と獲った金」と周囲への配慮と感謝も忘れない。金メダリストとなったことで今後は多忙が予想され、故郷の金沢に帰る予定は立たないが「帰ったらまず両親、道場の先生に会いたい」と松本。天然娘の不思議なキャラは、しばらく、あちこちで人をなごませそうだ。

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2012年8月7日のニュース