妃海風 なぎなた振り回す役にワクワク

[ 2016年8月16日 05:30 ]

なぎなたを振り回す役に「夢がかなった」と喜ぶ星組トップ娘役の妃海風
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 星組トップコンビ、北翔海莉&妃海風のサヨナラ公演「桜華に舞え/ロマンス!!」が26日、兵庫・宝塚大劇場で開幕する(10月3日まで。東京宝塚劇場は10月21日~11月20日)。北翔の退団を聞き、即座に同時退団を決めた妃海だが「最後だから、という特別な感じは全然ない」と笑った。

 同作は幕末、西郷隆盛とともに散った薩摩藩士・桐野利秋の生きざまを描く話題作。妃海は会津藩の娘で“禁断の恋”に身を焦がすという役どころだが、なぎなたを振り回し勝ち気な女性という設定に「夢がかなった」と大はしゃぎだ。実はずっと名鑑「宝塚おとめ」の「演じてみたい役」に「アクションのある役」と書き続けていた。「役の心情的には悲しいはずなんですが、私の心は凄くワクワクしてて、なぎなたを持っている自分の姿にうっとりです」と笑わせた。自宅では「全日本なぎなた連盟」のユーチューブを見てイメトレしているというから本格的だ。

 7年半の宝塚生活。北翔に出会って劇的に変わったという。「それまでは1人で闘い“自分をどう見せるか”と必死だった。でも今は心が温かになった。最後の瞬間までその幸せな感じを体現したい」。胸には北翔から今年の誕生日にプレゼントされたネックレスが輝いていた。(土谷 美樹)

 ★妃海 風(ひなみ・ふう)4月12日、大阪府吹田市生まれ。北千里高を経て09年初舞台。星組配属。12年「めぐり会いは再び2nd」で新人公演初ヒロイン。三拍子そろった実力派として注目を集め、翌年「南太平洋」で専科スター轟悠の相手役としてヒロインに抜てきされた。15年5月、北翔海莉の相手役としてトップ娘役に。身長1メートル64。愛称「ふーちゃん」。

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