星組・愛月ひかる 白い軍服姿でラストステージ、男役15年で培った本物の品格示す

[ 2021年9月11日 05:30 ]

星組・愛月ひかる
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 星組男役スター・愛月ひかるが、18日に兵庫・宝塚大劇場で開幕する「柳生忍法帖/モアー・ダンディズム!」(11月1日まで。東京宝塚劇場は11月20日~12月26日)で退団することを決めた。

 ラストステージに向かう今「とてもすがすがしい気持ち」とすっきりした表情で語る愛月。「悪役をずっとやってきて、今回も芝居では妖艶で怖い感じ。でも、ショーでは男役として突き詰めてきた品格みたいなものが全て詰まっている。両方見ていただける、今回の公演がラストで良かった」と笑った。見せどころはショーで見せる念願の白い軍服姿。「指先の先まで神経を研ぎすまして、品格ある男役像を表現したい」と力を込めた。

 宙組にいた下級生時代は抜群のスタイル、透明感ある舞台姿で注目を集めてきた。一方で「エリザベート」のルキーニや「ロミオとジュリエット」で扮した「死」と、学年が上がるにつれ強烈な個性で舞台を彩った。それでも「どんな時も品格を大事にしてきたつもり。これだけは自信を持って言える。その姿勢を最後まで突き通したい」。男役15年、大事にしてきたものを胸に完全燃焼を誓った。(土谷 美樹)

 ◇愛月 ひかる(あいづき・ひかる)8月23日生まれ、千葉県出身。日出学園中卒業後の07年初舞台。宙組配属。10年「誰がために鐘は鳴る」で新人公演初主演。14年「SANCTUARY」でバウホール初主演。19年2月に専科へ異動し11月、星組に。身長1メートル73。愛称「あい」。

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