星組トップスター・礼真琴　主演話題作開幕「コロナ禍経験したからこそ感じられる勇気」伝える舞台に

フランス革命の中、力強く生き抜こうとする青年ロナンを熱演する礼真琴（撮影・井垣　忠夫）
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　【Saturday宝塚　星組・礼真琴＜下＞】星組トップスター礼真琴主演の話題作「1789―バスティーユの恋人たち―」が2日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した（7月2日まで。東京宝塚劇場は7月22日～8月27日）。

　礼演じる青年、ロナンを中心にフランス革命に翻弄（ほんろう）される人々を描くフレンチミュージカルで、豊かに感情を乗せた礼の歌唱力が客席の心をわしづかみにした。

　新型コロナウイルス感染症も5類に引き下げられ“通常”に戻りつつある中での大作ミュージカル。ファンの楽しみの一つであった“客席降り”も復活し、礼も「触れ合いが戻ってうれしい」と素直に喜んだ。「コロナ禍を経験したからこそ、感じられる勇気だったり、前に進む一歩だったり。そういうものを感じてもらえる舞台にしたい」と力強く誓った。

　礼は東京公演の千秋楽を最後に、約2カ月の休養に入る。ケガでも病気でもないトップの休養発表は異例だが「今後もよりよい舞台に挑戦していくための時間」と話し「また舞台に戻ってくるために努力を重ねて、レベルアップして帰ってきたい」。さらなる高みを目指し、礼の挑戦は続く。（土谷　美樹）

　◇礼　真琴（れい・まこと）12月2日生まれ、東京都出身。東海大浦安高を経て09年初舞台。星組配属。13年「ロミオとジュリエット」で新人公演初主演。歌、ダンス、芝居と全てに高いレベルを誇り19年10月トップ就任。身長1メートル70。愛称「まこっつあん」。