雪組・彩風咲奈<上>苦しい時代に伝えたい「宿命だって変えられる」

[ 2022年9月17日 05:30 ]

大劇場トップ3昨目にして歴史大作に挑む彩風咲奈。「絶対いいものを」と誓った
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 雪組・彩風咲奈がトップスターになって初めて挑む一本物の大作ミュージカル「蒼穹の昴」が10月1日、兵庫・宝塚大劇場で開幕する。11月7日まで。東京宝塚劇場は11月26日~12月25日。

 原作は浅田次郎氏のベストセラー。中国・清朝末期の紫禁城を舞台にした歴史大作で“お告げ”の通り優秀な成績で政治の中枢に身を置く梁文秀(リァン・ウェンシウ)を演じる。

 「トップになってからハートフルな軽いタッチの作品が多かったので、今回の大作に挑めるのはプレッシャーも感じていますが、絶対に、絶対にいい作品にしたい」と語気を強めた。

 上演が決まってから原作を読み込み「どんな時代も人間の内面、血から湧き上がるものがさまざまなモノを動かしているんだな」と感動。「お告げの通りにうまく生きていても、それ以上に運命は変えていける。自分が熱く、心を込めて行動すれば宿命だって変えられるんだというところを、今この苦しい時代だからこそお伝えしたい」。いつも穏やかで笑顔の絶えない彩風が熱く語り、熱演を誓った。(土谷 美樹)

 ◇彩風 咲奈(あやかぜ・さきな)2月13日生まれ、愛媛県出身。大洲市立大洲北中を経て07年、首席入団。雪組配属。10年「ソルフェリーノの夜明け」で新人公演初主演。昨年4月、トップスターに。身長1メートル73。愛称「さき」。

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