宝塚雪組・朝月希和 退団は12月25日「一生忘れられない最高のクリスマス」

[ 2022年11月12日 11:00 ]

 【Saturday宝塚】12月25日の東京公演千秋楽で退団する朝月希和が、13年間親しんだ兵庫・宝塚大劇場に別れを告げた。26日に東京宝塚劇場で開幕するサヨナラ公演「蒼穹の昴」。清国王朝末期の中国を舞台にした浅田次郎氏原作の歴史ロマンで、トップスター彩風咲奈演じる革命派の青年を慕い、やがて志を同じくする玲玲(リンリン)を好演した。

 宝塚の千秋楽に行われた「サヨナラショー」は日本物「夢介千両みやげ」のナンバーを華やかなドレスで披露し、トップお披露目公演だった「CITY HUNTER」の“100トンハンマー”を登場させるなど、特別感満載で笑顔の絶えないステージになった。

 最後のあいさつでは、彩風への感謝の思いをつづり「猪突猛進にしか進めない私に、サキさんは速度を緩め、周りを感じることの大切さを教えてくださいました」と声を震わせた。

 退団の日はクリスマス。「一生忘れられない最高のクリスマス。最後に大階段を下りたときに見る景色が私へのクリスマスプレゼントです」。雪組に結びつけ「ホワイトクリスマスになったらいいですね」と夢を膨らませていた。 (土谷 美樹)

 ◇朝月 希和(あさづき・きわ)1月6日生まれ、東京都出身。昭和女子大昭和高を経て10年初舞台。花組配属。13年「愛と革命の詩」で新人公演初ヒロイン。昨年4月、入団12年目でトップ娘役に。1メートル63。愛称「ひらめ」。

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