柚香光 「感受性豊かに」節目の10年目へ

[ 2017年10月12日 21:40 ]

「感受性豊かな人でいたい」と話す柚香光
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 花組男役スター柚香光(ゆずか・れい)の2度目の主演作「はいからさんが通る」が7日、大阪のシアター・ドラマシティで開幕した(15日まで。24〜30日=東京・日本青年館ホール)。

 コミックでの大ヒットはもちろん、南野陽子主演の映画やテレビドラマでもおなじみの作品。柚香はおてんばなヒロインを大きな心で見守る金髪の陸軍少尉・伊集院忍を演じる。年代の差からか「題名しか知らなかった」というが、ファンからの反響の大きさに驚き「そういう方の思いは大事にしたいから、プレッシャーや責任感は感じてます」と静かに語った。

 舞台で放つオーラと華やかさは下級生のころから話題で、順調にスター街道を歩んできた。昨年は「ME AND MY GIRL」のジャッキーとパーチェスターを役替わりで演じるなど、女役も体験し密度の濃い一年だった。「毎日が修業みたいでした。でも自分の役作りを見直すいい機会になりましたし、その反動からか今はリラックスして舞台に立てている」と、自分でも成長を実感しているようだ。

 来年は「男役10年」と言われる世界で、その節目を迎える。「去年1年が濃すぎたからか、今は“何でもやってみます”というスタンスになれましたね。10年目になっても柔軟に対応できる感受性豊かな人でいたい」。今後がますます楽しみなスターだ。(土谷 美樹)

 ◆柚香 光(ゆずか・れい)3月5日、東京都生まれ。杉並区立和泉中を経て09年初舞台。花組に配属。14年「ラスト・タイクーン」で新人公演初主演。同6月「ノクターン」でバウホール初主演。身長1メートル71。愛称「れい」。

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