安倍元首相の国葬「政治的思惑があると思う」 中野雅至氏が早急な決定に異議

[ 2022年7月16日 10:52 ]

 神戸学院大の中野雅至教授が16日、読売テレビ「あさパラS」(土曜前9・25)に出演。岸田文雄首相が14日の記者会見で、参院選の街頭演説中に銃撃を受け死去した安倍晋三元首相の葬儀について、秋に「国葬」として実施すると発表したことに言及した。

 中野氏は国葬について、「税金の問題ではないと思います。非業の死をとげられて、しかも大きな政策をやられているので、それに値するならやればいいと思う、問題はタイミングやと思うんです」と指摘する。

 中野氏は中曽根元総理の言葉を引用し、「“政治家は歴史法廷の被告人”というのがあって、要するに政治家は何をやったか実績で評価されるべきであって、それって歴史が評価するんですよ。で、安倍さんの功績だって、時間が経たないと分からないわけでしょ。だから、僕は正々堂々、秋に議論して決めればいいのに(と思う)」と主張。「なぜ1週間で…。人が亡くなって、しゃべりにくい話の中で拙速に決めるから、そこに疑問を持っているだけであって、これだけのことをやった人で、吉田茂に値するとしてやればいいものを、何で1週間ぐらいでサササッとやってしまうのか、疑問です」と語った。

 ここで「何でそんなに早くやると思います?」と聞かれ、中野氏は「やっぱり政治的思惑があると思います。保守派への考慮とか、いろんな意味で」とキッパリ。「時間が経てば経つほど、賛否が出てくると思います。賛否のある政策もありますからね」と伝え、「何で1週間ぐらいでダダダッとやってしまうのか、岸田さんのやってることは疑問やなという感じはします」と繰り返した。

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2022年7月16日のニュース