阪神・森下「後から出て行く難しさ感じました」スタメン落ちも集中力切らさず代打で二塁打

[ 2024年4月8日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神1-3ヤクルト ( 2024年4月7日    神宮 )

<ヤ・神>9回、代打・森下は二塁打を放つ(撮影・大森 寛明)
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 阪神・森下は9回2死になって代打で登場した。清水に対してカウント2―1から真ん中直球を持ち前のフルスイング。引っ張り込み、強いゴロで三塁線を破って二塁打にした。敵地・神宮球場で勝利目前でソワソワするヤクルトファンに少しだけじだんだを踏ませた。

 「昨年もありましたけど、ベンチスタートする人たちの大変さを今年も改めて分かりました。スタメンで出て行くありがたみと、後から出て行く難しさを感じました」

 開幕9戦目で初の先発落ち。前川が「3番・右翼」、そしてノイジーが「5番・左翼」に入り、両翼どちらにも「森下」の名前はなかった。3月31日の巨人との開幕第3戦での今季初勝利、4月3日のDeNA戦での今季2勝目ではともに決勝弾で大貢献した一方、全体では打率1割台の低空飛行だった。

 「平田ヘッドにも言われたのですが、こういう時にどうやってモチベーションを保ちながら集中して練習からやるのか。そのことを意識しながら、きょう1日を過ごしました」

 岡田監督は開幕前に左翼について投手の左右などに応じて前川とノイジーを使い分ける構想を明かしていた。つまり森下は右翼の定位置を死守しなければならない立場。前川、ノイジーが出るたびに結果を残し、押し出される形で昨年9月30日の広島戦以来のベンチスタートに甘んじた。

 平田ヘッドコーチは「最後に打ったね」と目尻を下げつつ、「でも、シェルドン(ノイジー)も状態はいいしね」と競争をあおった。開幕9試合を終えて森下の7打点はチーム最多でリーグ2位。当初の「2人併用」が「三つどもえ」に変わっては、好機で発揮する部類の勝負強さがもったいない。開幕から数えて5安打目。初めて走者がいない場面で響かせた快音が不動のレギュラーへのヒントかもしれない。(畑野 理之)

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