今永昇太 雨でも無四球の安定感で防御率、WHIPリーグトップ デビューから10回無失点

[ 2024年4月8日 13:32 ]

ナ・リーグ   カブス8-1ドジャース ( 2024年4月7日    シカゴ )

<カブス・ドジャース>初回、大谷から三振を奪う今永(撮影・光山 貴大)
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 カブスの今永昇太投手(30)が7日(日本時間8日)、本拠地で行われたドジャース戦に先発登板。4回を投げ2安打無失点3奪三振で相手に二塁も踏ませない文句なしの投球を披露したが、試合が4回裏1死一、三塁の場面から雨天中断となり、2時間51分後に再開されたことを受け、そのまま無念の降板となった。ドジャースの大谷翔平投手(29)を2打数無安打に抑えるなど、メジャーデビューから2試合連続で勝ち投手の権利を得るまであと1回だったが、冷たい雨に泣く結果となった。それでもチームは8-1で快勝し、ドジャースに2勝1敗で勝ち越した。

 注目された大谷との日米通じて初の対決は、力でねじ伏せた。初回1死無走者、カウント3-2から3球続けてファウルとされた後だ。内角高めにこの日最速の94・4マイル(151・9キロ)速球を投げ込み、大谷のバットが空を切った。気温9度の寒さで雨もパラつく中、この日も日本時代と同じ半袖姿で熱投。力勝負で奪った空振り三振に本拠地スタンドから大歓声があがった。さらに、3回2死無走者で迎えた2度目の大谷との対戦も、91・2マイル(146・7キロ)直球で三邪飛に抑えた。大谷に投じた全11球のうち8球が直球という真っ向勝負で、今永ここにありを強烈にアピールした。

 今永はメジャーデビューとなった1日のロッキーズ戦でも6回を2安打無失点、9奪三振、無四球に抑えた。まだ2試合だが、防御率0.00、WHIP(投球回あたりの与四球・被安打数合計)0.40はともにナ・リーグトップに立った。

 これでメジャーデビューからの2試合で計10イニング無失点。

 地元メディア「CHGO」は「今永昇太、前評判通りの活躍」との見出しで報道。「ドジャース戦の先発で唯一悪かったのは、雨天中断で4回までの登板にとどまったことだ」と無念の降板を嘆いた。

 さらに「今永は月曜日のロッキーズ戦に先発した時と同じような投球をした。ロッキーズ戦ではわずか2安打で、無四球、9奪三振だった。ドジャース戦でも、今永は同じような投球を見せた。今シーズンは10イニングを投げて、まだ無四球。これは非常に早い段階での結果だが、今永はスプリング・トレーニング中の4先発で3人の打者を歩かせただけ。日本での最後のシーズンとなった昨年はわずか24四球だった」と制球力の良さに着目。その上で「今永はメジャーリーグの打者にも対応できることを早くから示している」と称えた。

 地元紙「シカゴ・トリビューン」も「今永昇太が2試合連続零封。カブスの次期エースになれるか?」と期待を込めて報じた。

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