マック鈴木氏、由伸カーブは浮いて打者の目線を上下させる「特殊球」 カーショーとの違いは「鋭く速く」

[ 2024年4月8日 02:29 ]

ナ・リーグ   ドジャース4―1カブス ( 2024年4月6日    シカゴ )

<カブス・ドジャース>力投する山本(撮影・光山 貴大)
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 【マック鈴木氏 解説】山本投手のカーブはまさに一級品ですね。指先も冷える気温8度の寒さの中でも思い通りに操れる。カーショーとは違って速く、鋭く曲がります。「特殊球」といってもいい。初回無死満塁でカーブを3球続けた三振など圧巻でした。カーブを「交ぜる」のではなく徹底して続けたのが良かったと思います。

 高性能弾道測定器「トラックマン」などを活用してデータ全盛の大リーグでは近年、カーブが新たに見直され「トレンド」になっています。「フライボール革命」で打球を高く上げようとアッパー気味のスイングになる打者に対し、軌道が合わず、接点の少ない球種。多くの投手はデータ、数値を見ながら練習をしますが、その結果、カーブを投げる投手が増えてきました。

 山本投手は直球のスピン量、ホップ成分が多く、打者には浮いてくるように見えます。カーブはさらに目線を上に向けさせる球種で、打者の視線はいやでも上下します。さらに膝から下に落とすスプリットもある。この投球を続ければ、メジャーの世界でも「負けない」投手になると思います。(元大リーガー)

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