中日・立浪監督采配ズバリ!6戦ぶり先発マスク宇佐見がV二塁打 22年5月12日以来696日ぶり貯金2

[ 2024年4月8日 05:45 ]

セ・リーグ   中日1-0広島 ( 2024年4月7日    マツダ )

<広・中>勝利しタッチを交わす中日ナイン(撮影・奥 調)
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 今年の中日はやはりひと味違う。今回3連戦で2度目の1―0。立浪監督は選手起用や采配が的中し、12年9月以来12年ぶりの3試合連続零封勝利を飾った。

 「そんなこと、あるんですね。点が今、取れる状況じゃないので、この球場でしっかり守れたのが勝ちにつながったと思う」

 表情もいつも以上に柔らかい。3安打での勝利。5回1死一塁で6試合ぶりに先発マスクで送り出した宇佐見が左中間へ均衡を破る値千金の決勝二塁打。投手陣の踏ん張りに加え、3戦連続の無失策の堅守で連日の接戦に守り勝った。

 昨季は「笛吹けど踊らず」の試合も多かった中、思い切ったタクトが冴えた。開幕から全試合4番だった中田を下半身の状態回復を優先させてベンチ外。「出られない感じでもなかったが、大事を取って」。過去2戦で攻守の大貢献だった加藤匠ではなく、先発メヒアと相性のいい宇佐見を選んだ捕手の人選も勝利を呼んだ。

 8回2死二塁ではセットアッパーの勝野から左腕の斎藤へ継投。「勝野でいければ良かったけど、広島は左にいい打者が多い。用意をしてもらっていた」。満塁になっても小園を空振り三振に仕留めて乗り切った。22年5月12日以来、696日ぶり貯金2で首位のDeNAとは0・5ゲーム差。逆風続きだった過去2年とは気配が違う。 (山添 晴治)

 ○…中日の3試合連続無失点勝利は、12年9月15日広島戦から17日巨人戦にかけて以来。同一カード3連戦に限ると、10年7月16日から18日広島戦(マツダ)以来14年ぶり。この時は19、20日の横浜戦(ナゴヤドーム)も無失点に抑え、球団記録の5試合連続まで伸ばしている。

 ○…中日の貯金2は22年5月12日以来。立浪監督が就任した22年以降の最多は4度あった3。

 《メヒア7回零封1勝》 D…メヒアが5日の柳、6日の涌井に続いて今季初勝利を挙げた。8人の左打者が並んだ広島打線に対してチェンジアップを効果的に使い、2安打に抑えて7回零封。「チームがいい流れで戦ってきているので、それを止めないように心がけて投げたよ」。昨季も先発8度のうち6度でバッテリーを組んだ宇佐見とは好相性で「大好きな宇佐見さんが打ってくれて、とてもうれしい」と笑みがはじけた。

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