佐々岡真司氏 好投した広島・黒原の課題は左打者への内角球「勝てる左腕になるために」

[ 2024年4月8日 05:45 ]

セ・リーグ   広島0-1中日 ( 2024年4月7日    マツダ )

<広・中>広島・黒原(撮影・奥 調)
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 【佐々岡真司 視点】危険球退場となった3月30日のDeNA戦から中7日。広島・黒原がどんなメンタルで今季2度目の先発に臨むのか注目した。初球でストライクを取った初回の先頭・三好への外角直球にしろ、変化球にしろ腕は振れていた。5回1失点なら上々だ。

 ただ、左打者には外角一辺倒だったのが気になる。初回の三好がファウルした2球目は外要求がシュート回転して内に入り、二ゴロとなった5球目は抜けて内角高めに来た。坂倉もサインを出しづらかったのか、内への要求は1球もなかった。

 そうした配球データは相手に分かる。5回の宇佐見は初球の外角直球を左中間へ運び、結果的に決勝打となった。内角に来ないから出せた方向性。才能のある左腕が勝てる投手になるためには、左打者への内角球は避けて通れない。次回への課題にしてほしい。

 打線は、新井監督が掲げる足を絡めた攻撃ができていた。8回の代走・羽月の本塁憤死は、中日が完璧な中継をしたからだ。一発長打を期待しづらい打線なら単打でつなぎ、思い切った走塁で打開するしかない。かみ合えば空気感は変わる。 (スポニチ本紙評論家)

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