西武・蛭間 朗希よ覚悟! 滝行効果で“バズーカ級”速球にもひるまん! 昨季3の0も今年こそ

[ 2024年2月10日 05:25 ]

打撃練習をする蛭間(撮影・西尾 大助)
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 たかが5ミリ、されど5ミリ。打者がバットの長さを変えるのは大きな決断だ。西武の22年ドラフト1位外野手・蛭間は、昨年より5ミリ長い85センチのバットを手にロッテ・佐々木撃ちを誓った。

 重心も先端寄りに変更。狙いは遠心力を生かした長打力アップと、速球に負けないスイングで「長い方が飛距離が伸びる。元々は振れなかったけど、今は打ち込んで慣れている」と説明した。この日のフリー打撃では柵越えこそなかったが、右中間、左中間に鋭い当たりを連発した。

 1年目の昨年は、56試合で打率・232、2本塁打。痛感したのは速球への対応だった。球速別で150キロ以上に対して、打率・091(22打数2安打)。「バズーカみたいな直球。身長もでかいし、今まで見たことなかった」とロッテ・佐々木には3打数無安打1三振に抑えられた。「あの直球を今年は打ち返したい」。プロ野球日本投手最速タイの165キロを誇る「朗希撃ち」を目標に掲げた。

 2年目の飛躍へ、1月には人生初の滝行に挑戦。同僚の渡部らと東京都檜原村の天光寺で、身を切るような水温3度の水に3分間、打たれ続けた。「死ぬかと思いました」と息ができないほどの修行を耐え抜き「やりきった感はある。逃げない気持ちが持てるようになった」と新たな気持ちでキャンプに乗り込んだ。

 松井監督は外野3枠のレギュラー白紙を明言。打率3割、2桁本塁打を掲げる蛭間は「去年は全てが経験だったけど、2年目はどれだけ結果を残せるかが勝負」と定位置獲得へ自信を見せた。(福井 亮太)

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