【広島・斉藤インタビュー】開幕1軍を目標に掲げる2年目右腕 黒田氏&松坂氏の「教え」胸に飛躍期す

[ 2024年2月10日 05:45 ]

時折笑顔を見せながら、インタビューに答える広島・斉藤(撮影・平嶋 理子)
Photo By スポニチ

 広島・斉藤優汰投手(19)が春季キャンプ地の宮崎・日南でスポニチの単独インタビューに応じた。1軍で初めて流す汗は実に中身が濃い。黒田博樹球団アドバイザー(49)や松坂大輔氏(43=本紙評論家)らレジェンドからの助言を喜び、高卒2年目の今季目標には初勝利にとどまらない大飛躍を掲げた。(取材・構成=江尾 卓也)

 ――春季キャンプは第2クールが終了。
 「順調にきていると思います。自分がやりたいことができていますし、学びも多いので凄く充実しています」

 ――テーマは?
 「自主トレでやってきたことを継続しつつ、もっと成長できるように先輩方に話を聞きながらやっています」

 ――自主トレは大瀬良投手と一緒に。
 「大地さんには、軸足の使い方を教えてもらいました。まだ完璧にできるわけじゃないので、継続して自分のものにできるように」

 ――助言を受けたのはプレートの使い方。
 「押し方ですね。それまでは重心を下に落とし、そのまま体を回転して投げるイメージでやっていましたけど、教わったのは右足の外側をプレートに着け、押しながら捕手の方に出て行く感覚。今までとは違う感覚です」

 ――習熟度はどう?
 「第1クールの最終日(4日)に打撃投手をやった時は、いい感覚でできたかな…と。いまは意識しつつやっていますが、意識しなくてもできるようになれば…と思っています」

 ――3日に訪れた松坂氏には右打者の内角と外角で球の強さが変わることを相談していた。
 「その時は、自然にインステップしていたので、体をひねらないとアウトコースに投げられない。だからボールが弱くなる…という話になって。どこでコントロールしていますか?…と聞くと、軸足の膝の入れ具合で制球している…と。その通りにやってみると、自然にラインができるので投げやすかったし、ボールも強くなりました」

 ――膝の角度は具体的にどう変える?
 「僕はプレートの一塁側を踏んでいるんですが、外に投げたい時は左バッターボックスとホームベースの間をめがけて体重移動していくと、真っすぐラインをつくれる感じです」


 ――4日の打撃投手登板では中村貴への外の真っすぐが一番良かった…と。
 「捕手が構えたところに自分でラインをつくれたのと、自分で腕を振っていない感覚だったんです。自然に腕が振れて、ボールに指がかかって、最後に自分でパンとはじく感覚。アッ行ったな…みたいな」

 ――上半身ではなく下を使って投げた感覚?
 「そうですね。それを右打者の外に投げる時もやりたいんです」

 ――今春は黒田アドバイザーが付き、松坂氏が視察。第三者が見るとうらやましい。
 「めっちゃ、ついています」

 ――身になっている?
 「凄く学べているし、糧にできている。そういう実感があります」

 ――助言が合う、合わないの取捨選択は?
 「去年教わった小林幹英さん(3軍投手育成強化コーチ)に“教えたことが全てじゃないから、自分で選べるようにならないとダメだよ”と言ってもらって。一度試して良かったら続けるし、無理そうならやめます」

 ――2年目の目標は?
 「1軍で投げたいですし、初勝利と言わず、チームに貢献できるようにどんどん勝てれば一番いいと思います」

 ――理想は開幕から。
 「はい。開幕を目指すべきだと思っているので。目標は高く」

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年2月10日のニュース