ソフトB「開幕二塁」は牧原大 三森は不合格…藤本監督2軍落ち決断「自分を見つめ直してきてほしい」

[ 2023年3月27日 06:00 ]

オープン戦   ソフトバンク3―8広島 ( 2023年3月26日    マツダ )

<広・ソ>6回、三振の三森(撮影・中村 達也)
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 最終テストで5人が“落選”した。ソフトバンクは26日、広島に3―8で敗れオープン戦全日程を終了。昨季二塁手でレギュラーをつかんだ三森大貴内野手(24)は開幕1軍から漏れることが決まった。開幕二塁は牧原大成内野手(30)が濃厚。ほかに増田珠内野手(23)、谷川原健太捕手(25)、コートニー・ホーキンス外野手(29)、甲斐野央投手(26)にも2軍行きが通達された。

 試合終了から約1時間20分後。5人に2軍行きを通達した藤本監督は最後に球場を後ににすると、ぼやいた。

 「高いレベルでの競争ならばうれしかったけど…。三森なんか、レギュラークラスがねー。寂しかったよね」

 昨季開幕セカンドをつかみ、主に二塁でキャリアハイの102試合に出場した男が今春は絶不調。ラストアピールを願ったが、むしろ散々な結果となった。4打数無安打でオープン戦18試合で打率・174。指揮官は筑後行きを命じた。

 「2軍で状態上げてこいと。去年、土台つくってチャンスだったが壁にぶち当たった。開幕してないし、まだ24歳。打席での間合いを考えてやってこい。(状態が)上がってきたら即セカンドではめる。今の状態では開幕スタメンは難しい」

 1打席目の中飛後は3打席連続で3球での空振り三振。不調の谷は深い。「自分を見つめ直してきてほしい」と伝えた。この決断で、開幕二塁には侍ジャパンのWBC世界一に貢献した牧原大が内定した。

 野手ではほかに3人が開幕1軍アウトとなった。増田は8試合で打率・200、0打点。「枠の問題で申し訳ないけどスタメンで出られない」と苦渋の決断を下したが他選手は事情が違う。

 谷川原はオープン戦4試合で先発マスクも課題が明らかになった。指揮官は「捕手としてパスボール4つは厳しい。ブロッキングと、もう一度“谷川原のリードをしっかりと究めてこい”」と言って送り出した。

 昨秋キャンプのテスト生から入団にこぎつけたホーキンスもオープン戦では不振。右の4番候補として期待されたが16試合で打率・205、1本塁打3打点と主張できなかった。この日の代打出場でも3球三振。決断した指揮官も「2軍で速い球にコンタクトできるようにしっかりやってくれ。それだけです」。この日も4番は栗原だった。「その状態(4番)になるんやないんですか」。牧原大の位置、栗原の打順が開幕に向けて固まりつつある。(井上 満夫)

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2023年3月27日のニュース