侍・栗山監督　岩本勉氏からの「若者の心をつかむコツ」の質問に「自分の思いは正面から」

＜栗山監督・会見＞会見する栗山監督（撮影・尾崎　有希）
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　第5回WBCで日本を09年以来、3大会ぶりの世界一に導いた栗山英樹監督（61)が27日、東京都内の日本記者クラブで会見を行い、元日本ハムで野球評論家の岩本勉氏から質問を受ける場面があった。

　岩本氏から「若者と向き合う際に、ハートをつかむコツは？」と問われると、「僕もその答えが分かったらすごく幸せだと思います」と苦笑しながらも「僕がすごく思っているのは、僕らも若いころ、“今の若者は”って言われましたし、たぶん江戸時代も同じように言われてきたと思うんですね。もちろん環境も違うし、考え方も、たとえばこういうSNSの時代だったり違うと思いますけど、誠心誠意、自分の思っていることを相手に正面からぶつかるという作業ができれば、時間がかかっても伝わるものは伝わると、僕は思っている。今の若者だからというやり方をしていない。選手と話すときに、真正面にいって近づいて真正面から話す。選手からすると、グワっとこられるんで、面倒くさいかなと思うんですけど。本当に正面から選手にぶつかる。自分の思いは自分でしっかりと正面から伝えないといけない」と語った。

　また、子どもたちが世界で活躍するために、これを加えたらいいと思うことを聞かれると「いつも若い選手に言っているのは、できるか、できないかと思った瞬間にアウトなので。やるか、やらないかなので。決めるのは、できるからやるのであって、やると決めたらやる。やるか、やらないかと、できるか、できないかの違いはすごくあるような気がする。それだけは何とかしてくれないかと若い人たちには伝えている」と語った。