西武・平良「続けていきたい」先発でもミスター・ゼロ!今春対外試合20イニング連続無失点

[ 2023年3月27日 05:30 ]

オープン戦   西武3-2DeNA ( 2023年3月26日    ベルーナD )

<西・D>DeNA打線を封じる平良(撮影・白鳥 佳樹)
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 いつものようにスコアボードに「0」を並べ続けた西武・平良は、いつものように涼しい顔でマウンドを降りた。

 「感じはずっと良くて今日も特に悪いところはなかったので、本当に良かった」
 2番手として登板して3回2安打無失点。2回は2球で先頭の森を左飛に仕留めるなど3人で封じた。4回は柴田、森を直球で2連続三振に斬るなど5奪三振。最速153キロをマークしたが「もう少し球速が上がってくれれば」と慢心はない。

 これで、オープン戦は4試合17イニング無失点。今春の対外試合5試合では20イニング連続無失点とし、わずか2四球と制球も抜群だ。21年には中継ぎで39試合連続無失点のプロ野球記録を樹立した最速160キロ右腕。先発に転向した今季も「ミスターゼロ」を襲名する。

 「ゼロはいいことだと思う。シーズンで続けていきたいですね」
 新たな挑戦に備え、変えたのは食事面。救援時代は1日4食だった食事を9回に増やした。炭水化物を中心に小刻みに摂取。「長く投げるので。効果は実感しています」とフルシーズンを投げ抜く体づくりも順調だ。

 WBCでは侍ジャパンが世界一に。自身も出場の可能性はあったが、選出されても辞退する意向を昨年12月上旬に示し、先発への調整に専念した。「野球選手として最高峰で戦いたい気持ちはある。でも、今年は人生の転換として先発するのでそこをやっぱり、やらなきゃいけない」。初登板は開幕3戦目の4月2日オリックス戦(ベルーナドーム)が濃厚。「全てが新しくなるので楽しんで頑張っていきたい」と、まっさらなマウンドに上がる。(福井 亮太)

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2023年3月27日のニュース