侍・栗山監督「宿題があった方が成長できる」 村上と何度も話をして伝えたこと

[ 2023年3月27日 14:41 ]

<栗山監督・会見>会見する栗山監督(撮影・尾崎 有希)
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 WBCで09年の第2回大会以来、14年ぶり3度目の優勝を果たした侍ジャパンの栗山英樹監督(61)が27日、東京都内の日本記者クラブで記者会見に臨んだ。冒頭に「多くの人の応援のおかげで力になって結果的に勝ちきることができた。選手達がよく頑張ってくれて、勝ちきることができた」と感謝の言葉を述べた。

 1次ラウンドから7戦全勝。日本をWBC3大会ぶりの世界一に導いた。采配面では大会MVPにも輝いた大谷の二刀流起用、オーダーの組み替えなど打てる手は全て打った。準決勝、決勝も采配はことごとく的中した。

 重圧に関しては「さすがに大谷を擁して、予選落ちするわけにいかないというプレッシャーはあった」と語り、メジャーリーガーの招集に関しては「夢を持てるようなチームをつくるのは使命と捉えていた」と説明した。

 不振を極めた村上は、準決勝でサヨナラ打、決勝でWBC1号ソロを放った。4番から5番に下げた経緯については、監督室や、電話、LINEで何度も話をして自身の意図を伝えたことを明かした。「宿題を持ったまま終わるよ。宿題があった方が成長できる」と伝え、村上からも「次(の大会)は4番を打ちます」と決意を伝えられたという。昨季、史上最年少3冠王に輝いた村上でも苦しむことがある。「親心」として、引退するときに23年のWBCのことを思い出してもらえることを期待した。

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2023年3月27日のニュース