侍ジャパン・栗山監督 大谷翔平出場までの裏側 打診しようと渡米も、まさかの事態に「え?みたいな」

[ 2023年1月8日 09:06 ]

<カーネクスト2023WBC東京プール・記者会見>会見する大谷(左)と栗山監督(撮影・尾崎 有希)
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 侍ジャパンの栗山英樹監督(61)が、7日放送のテレビ朝日「サキドリ!スポーツ2023」(前7・00)にVTR出演。3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表にエンゼルス・大谷翔平投手(28)を選出した際の裏側を明かした。

 大谷について栗山監督は「メジャーでやっている以上仲間たちに絶対負けたくないっていうものがあるだろうなと想像する。(WBCに)1回も出てないのでっていう…知らないことが嫌なんじゃないですかね。誰も歩いたことのない道を歩むためには全てのことを経験していくわけですから」とその胸中を慮った。

 2021年オフにWBC出場を大谷へアプローチ。食事をともにし「きちんと話をしなければいけないことなのかもしれないと思ってアプローチしたんですけど。本人は雰囲気的には米国で待ってまーすみたいな感じで」とはぐらかされてしまったという。「今、正式に僕に持ってくる時ではないって彼が思ったんだと思います。シーズン中どういう体の状況でどう1年間過ごすかわからないから。それを決めるのは今じゃないし、監督の思いもわかってるしという。本当に翔平らしいしっかりした受け止め方だったので」と大谷の思いを汲んだ。

 昨年8月、渡米して2度目のアプローチ。本人と直接面会して話す予定だったが「翔平がバタバタしていて食事することができなかったんですよ。8月、そういうつもり(出場要請)で行ったところもあったので…そういう話にはならなかったんですけど、また。バタバタって…え?みたいな」と苦笑。結局、じっくりと会話できないまま帰国の途についた。

 そして、大谷がシーズンを終えて帰国すると栗山監督のもとに1本の電話が。良い事では連絡を取り合わない仲だけに「なんかケガしたのかとか、すごいびっくりして。何かあったのか?!と。話しているうちに変なことが起こってないこともわかるじゃないですか。急を要する感じではないのがわかった。その時だけですかね、まともにWBCの話したのは。頼むわ!とそんな感じでしたけれど」と出場表明を受けた時のことを振り返った。

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2023年1月8日のニュース