阪神・藤浪 メジャー調整!公式球で投げ初め30球 夢舞台へ準備着々「トラックマン」活用

[ 2023年1月8日 05:15 ]

キャッチボールをする阪神・藤浪(撮影・平嶋 理子)
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 阪神からポスティングシステムを利用してメジャーリーグ移籍を目指している藤浪晋太郎投手(28)が7日、鳴尾浜球場で自主トレし、今年初めてブルペン投球を行った。メジャー公式球を使用して約30球、変化球も全球種を投じて感触を確認。「悪くはなかった。いい感じで投げられている」と一定の手応えを口にした。

 小雨がぱらつき、気温もグッと下がった午後1時ごろ、藤浪はおもむろにブルペンへと向かった。横川ブルペン捕手を相手に冷気を切り裂く熱投。メジャー球を投じた際の各種データを取るべく、投球の軌道を計測・数値化してパフォーマンス向上に役立てられる「トラックマン」を活用して現状の仕上がり具合をチェックした。年明けからわずか1週間でのブルペン入りの目的として(1)ボールに慣れる(2)肩の状態キープ、と説明。夢舞台へ向けた準備に余念はない。

 「自分にとってチャレンジする年になる。思い切って勝負できればいい」

 前日6日にはルーキー7人が入寮した。あれからちょうど10年――。13年1月上旬、藤浪自身も新人の立場で“フィーバー”の渦中に身を置き、新人合同自主トレから一歩を踏み出した。この日はグラウンドで新人と直接会話することはなく、彼らの初々しい姿を見ても初心を思い出すことは「ないですね」と苦笑い。とはいえ猛虎人生の全ての始まりはここ鳴尾浜球場と言っていい。思い出の詰まった地から気分一新、挑戦の一年へ挑む。

 「1月になると気持ちが新たになる。新年になったから急に何かするというわけではないが、今年頑張ろう、という気持ちは持つ」

 メジャー球団との交渉期限が日本時間15日午前7時に迫る。落ち着かない日々だろう。それでも「捕手がいれば、タイミングを計って入りたい」と、今後もブルペン調整を続ける。夢がかなう瞬間まで、できることは全てやる。(八木 勇磨)

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2023年1月8日のニュース