広島ドラ1・斉藤 出世部屋からエース道突き進む マエケン、大瀬良、森下も入った104号「ありがたい」

[ 2023年1月8日 05:00 ]

もちもちぬいぐるみのニャッキを手に笑顔の広島ドラフト1位の斉藤(撮影・奥 調)
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 広島の新人10選手(育成を含む)が7日、広島県廿日市市内の大野寮に入寮した。ドラフト1位・斉藤優汰投手(18)の部屋は過去に前田(ツインズ)、大瀬良、森下らが生活した「104号室」に決定。出世部屋から、エース道を突き進む覚悟だ。

 新人一番乗りで入寮した斉藤は、大野寮で出世部屋とされている「104号室」に足を踏み入れた。そして、気持ちを新たにした。

 「凄くありがたい。出世部屋ということで、これから努力して1軍に上がれるように頑張っていきたい」

 苫小牧中央高(北海道)時代は甲子園出場経験はなく、全国的には決して有名とは言えない存在だった。それでも与えられた部屋の“格”からも、期待の大きさがうかがえる。過去に前田、大瀬良、森下らエース級の投手たちも根城とした縁起のいい部屋から、先人たちの背中を追う。

 “相棒”も伴って新天地に入った。入寮に際し、高校時代の友人から贈られたイモ虫をモチーフにしたキャラクターのぬいぐるみを持参。「去年の6月くらいにもらって、ずっと使っている。広島でも使おうと思いました」と癒やしグッズも持ち込み、準備万端だ。

 年末年始は北海道・岩見沢市内の実家で過ごした。自主トレとして「除雪されていない雪の上を(走った)。結構積もりました」と雪上ランニングも敢行し、プロ入りへ向けた調整を進めた。初詣は近所の岩見沢神社へ。おみくじを引くと大吉で、「願望はかなうと書いてあった」と開運スタートも切った。

 「1年目は体づくりがメインになると思う。広島の環境に慣れることから確実に一歩ずつやっていって、将来的には1軍で投げさせてもらえるような投手になれれば」

 出世部屋と大吉――。新年から縁と運に恵まれた本格派右腕。その胸中には大きな夢と希望も抱き、新たな一歩を踏み出した。(長谷川 凡記)

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2023年1月8日のニュース