大型トレード成立! 通算154勝の楽天・涌井と中日・阿部 双方の弱点強化へ

[ 2022年11月15日 12:46 ]

中日・阿部寿樹内野手(右)と楽天・涌井秀章投手
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 楽天・涌井秀章投手(36)と中日・阿部寿樹内野手(32)の交換トレードが成立したことが15日、分かった。内野、特に二遊間の層の厚さを求める楽天と、右の先発陣が手薄な中日との思惑が一致。近日中に発表される。

 涌井は04年ドラフト1位で西武に入団し、抜群のスタミナと安定感を武器に07、09年に最多勝を獲得。ロッテ時代の15年、楽天移籍後の20年にも同タイトルを獲得し、史上初めて3球団での最多勝を記録するなど、通算154勝と実績を積み上げてきた。自身初のセ・リーグ移籍となる。

 18年目の今季は5月までに3勝をマークするなど、好スタートを切った。5月18日ロッテ戦(ZOZOマリン)で打球を受けて右手中指を骨折。アクシデントによる長期離脱となったが、9月8日ソフトバンク戦(ペイペイD)で実戦復帰し、6回2失点で4勝目。今季は10試合に登板し、4勝3敗、防御率3・54だった。

 楽天は今季、打線の柱となる浅村が全143試合にフル出場。二塁手としては111試合に出場した。阿部は今季開幕直後は二塁を守ったが、石川昂の故障による離脱後は三塁に回り、打率・270、9本塁打、57打点と勝負強い打撃で打線の中軸を形成。楽天にとっては、浅村の負担軽減と同時に内野陣の強化に最適な人材と言える。

 一方、中日にとってのメリットも計り知れない。右の先発陣としてチーム最高の9勝を挙げた柳にとって、涌井は横浜高の先輩にあたり、これまでも球団の枠を超えて数々のアドバイスを受けてきた。6勝を挙げ、成長力を見せつけた2年目の高橋宏にとっても実績、経験とも豊富なベテランは生きた教材となる。両球団の不足部分を埋め合うトレードとなった。

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2022年11月15日のニュース