阪神・前川 ビッグチャンスの2年目へ「失敗を怖がらずどんどん挑戦していく」 1軍デビューに照準

[ 2022年11月15日 05:15 ]

連日の練習でできたマメを披露する前川(撮影・大森 寛明)
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 心の中では既に2年目の活躍を思い描いている。1年目を終えた阪神・前川は現状維持の年俸500万円で初の契約更改を終え、改めて来季の1軍デビューへ照準を定めた。

 「毎年毎年が勝負だと思う。(1軍で活躍するのは)遅いより早い方がいい。自分のパフォーマンスを1軍で出せるように、メンタル面でもいろんな面でやっていけるよう一日一日を大事にしていきたい」

 素質の高さを岡田監督に見いだされ、今秋キャンプ2日目の段階で来春キャンプの1軍抜てきが早々に内定。打撃練習では広角に打ち分ける打撃センスとスイングスピードの速さを見せつけ、従来の左翼から右翼へコンバートされた守備でも筒井外野守備走塁コーチと二人三脚で課題の送球と捕球の反復練習に取り組んできた。

 外野は中堅の近本を除いて両翼のレギュラーが不在。もちろん、19歳にもチャンスはある。高卒2年目の野手が開幕スタメンに名を連ねれば67年の藤田平以来。「失敗を怖がらずに、どんどん挑戦して来季はやっていきたい」と意欲的だ。

 上半身のコンディション不良から復帰した9月中旬以降は継続的に実戦出場を重ねるうちに体力不足を痛感した。「しんどくなってきた時に、いかに自分のパフォーマンスを出していけるか。細かい動きだったり、インナーのトレーニング、体の芯の強さを心がけながらやっていきたい」。プロ選手として初めて迎えるオフの過ごし方にも目を向けた。(石崎 祥平)

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2022年11月15日のニュース