【阪神・嶋田バッテリーコーチに聞く】スコアラー経験生かしデータを有効活用していく

[ 2022年11月15日 07:00 ]

阪神・嶋田コーチ
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 【虎コーチに聞く~嶋田宗彦バッテリーコーチ(上)~】

――秋季キャンプを見て捕手陣の印象は。
 「30歳前後3人(梅野、坂本、長坂)と24歳(栄枝)が1人、この4人でスタートしたけど、梅野と坂本に関しては、ある程度、動きとかは一応把握できているつもりです。栄枝と長坂の2人に関しては、毎日守備強化をやりながら反復練習、主にそういうメニューでやっています」

 ――監督からは“こんなふうに”とか要望はあるのか。
 「そういう話はまだないんですが、常時言われるのが反復練習を徹底してやっていこうという話。それに従って毎日反復練習をしているところです」

 ――10月22日の就任会見で、百北球団社長が岡田監督たっての希望で嶋田コーチに現場復帰をお願いしたと説明。意気に感じる部分やプレッシャーは。
 「12年ぶりなので、いろんなことを忘れていることがあると思うので、動きながら昔やっていたこと、今の野球界のキャッチャーのスタイルを思い出しながら、選手と一緒にやっています。私も還暦を過ぎて、おそらくユニホームも最後だろうと。そういう覚悟を持って選手と一緒に、私も鍛えながら、選手を鍛えながら、やっていくところです」

 ――コーチを経験後に一度離れて、スコアラーを経験したことで、前回と違った指導の仕方や、野球観の変化などはあるのか。
 「先乗り(スコアラー)をやっていましたし、担当制だったもので同じチームしかだいたい見ていない。そのチームの選手の特徴、こういうカウントならこういう球種に手を出してくるという、そういうところはある程度は見えてきたりしますので、それは来年、担当チームの先乗りさんと打ち合わせをしたり、いろいろ話し合いながらやっていきたい」

 ――長いスコアラー経験の中、年々提供するデータの種類は増えてきた。コーチの立場でも有効活用できる。
 「(データの)見方は選手個人でタブレットにそこに全部資料を放り込みますので、見方というのは選手もかなり分かっていると思う。ミーティングの時に活用しながらやっていくと思います。私の方から、これや、あれやと言うことはないと思いますけどね」

 ◇嶋田 宗彦(しまだ・むねひこ)1962年(昭37)2月17日生まれ、和歌山県出身の60歳。箕島、住友金属を経て84年ドラフト4位で、1位指名の弟・章弘とともに阪神入団。新人の85年は2番手捕手でリーグ優勝、日本一に貢献。通算300試合で打率.208、13本塁打、53打点。92年の現役引退後は阪神ブルペン捕手を経てコーチを歴任。03、05年のリーグ優勝は1軍コーチで貢献。12年から22年までスコアラー。右投げ右打ち。

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