広島・菊池涼、内野手初の10年連続GG賞 新井監督称賛「守備でお客さんを呼べる数少ない選手」

[ 2022年11月15日 05:00 ]

10年連続ゴールデン・グラブ賞を受賞した菊池涼

 守備のベストナインを選ぶ「三井ゴールデン・グラブ賞」が14日に発表され、広島・菊池涼介内野手(32)が二塁手部門で10年連続10度目の受賞を果たした。10年連続は山本浩二(広島=72~81年)に並ぶセ・リーグ最長記録で、10度もセ最多に並ぶ5人目。6選手が初受賞で、阪神・近本光司外野手(28)は2年連続で名を連ねた。

 広島・菊池涼は偉大なレジェンドと肩をついに並べた。自らの二塁手最多記録を更新する10年連続10度目の受賞。「10年連続ということで、カープの偉大な先輩である山本浩二さんに並べたことを、とてもうれしく光栄に思います」と球団を通じて喜びのコメントを寄せた。

 球際を「攻める」をモットーに出場120試合で3失策。守備率.9949は、ヤクルト・山田の同.9953をやや下回ったものの、忍者と評されるアクロバティックな身のこなしと華麗なハンドリングは健在で、今季もファンを魅了した。

 当時のプロ野球新記録528補殺をマークした入団2年目の13年が出発点だ。巨人・篠塚利夫の24歳3カ月を抜き、セ二塁手では最年少となる23歳7カ月での初受賞から、10年連続で手にした栄誉。同じ10年連続でも一度に3人が選ばれる外野手よりも希少度は高いと言っていい。

 現役時代から知る新井監督は「すごいね。すごいことなんだけど、彼の守備を見たら当然のことなのかなとも思う。守備でお客さんを呼べる数少ない選手。おめでとう」と祝福した。新体制でも守備陣の中核を担う希代の名手は「まだまだ選んでもらえるように日々、一生懸命頑張っていきます」と結んだ。

 ○…菊池涼(広)は二塁手で13年から10年連続10度目のゴールデングラブ賞受賞。10年以上連続は秋山幸二の10年(西、ダイエー=87~96年)以来、26年ぶり4人目。過去3人は外野手で、菊池涼は初の内野手の達成。最長は福本豊の12年(阪急=72~83年)。セ・リーグでは山本浩二の10年(広=72~81年)に並ぶ最長記録。
 ○…10度以上の受賞は、新庄剛志が阪神時代の93年から日本ハムの06年にかけての10度以来16年ぶり10人目。最多は前出福本の12度。セでは前出の山本、駒田徳広(巨、横浜)、宮本慎也(ヤ)、古田敦也(ヤ)に並ぶ5人目の最多記録。

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2022年11月15日のニュース