巨人・原監督 5年ぶり復帰の長野に期待する役割は「レギュラーになってもらうことが一番の教育」

[ 2022年11月15日 13:08 ]

<長野入団会見>原監督(左)と7のボードを手に笑顔の長野(撮影・光山 貴大)
Photo By スポニチ

 来季5年ぶりに巨人へ復帰する長野久義外野手(37)が15日、東京都内のホテルで記者会見を行った。同席した原辰徳監督(64)は長野の戦力としての明確なビジョンを披露。「レギュラーをとってくれるのが一番」と大きな期待を口にした。

 指揮官は満面の笑み。長野に対し「監督として、大変強い戦力がきたということは喜んでいるし、ジャイアンツファン、長野ファン、カープファンもある意味、拍手を送りながらという中では、長野という選手は愛され、そしてまだまだこれからもう一花、二花という期待のもと、きょうがある」と感慨深げ。そのうえで「年齢的にもいろんな経験をして、もうベテランだし、チームに入れば(坂本)勇人たちはいるけど、勇人よりも年齢的に先輩の部類で、長野、ナカジ、それと何時間後に会見する選手(松田)、この3人でいいものを出してほしい」とベテランとしての実績、経験をチームに惜しみなく還元することを求めた。

 プレーヤー以上のものも求める。「ある種、教育的なコーチとして、違った形でも。そういう目線があってしかるべき。気がついたり、チームの“ここが必要だ”ということがあったら“遠慮せずに言ってくれ”と第一声、言わしてもらった」と指導者的な役割も期待した。

 様々な期待を寄せるが、若手選手に対して、言葉や行動の説得力を持たせるためには「それはレギュラーになってもらうこと。それが一番の教育だと思っています」と言う。「年齢、キャリア、そのジャイアンツにおいても心技体という中でレギュラーを獲得するには相当なる強いものがないと取れません。勝負の世界ですから、先輩だから、あるいは少々情けをかけながらということを私はしない」。実力、経験、存在感。指揮官は特別扱いをせず、若手との競争の中で長野の持つ有形無形の財産を引き出していく。

続きを表示

この記事のフォト

2022年11月15日のニュース