阪神・大山 ハマスタ8連敗中でも関係ない!!CSファーストS開幕へ「やれることをしっかりやる」

[ 2022年10月7日 05:15 ]

フリー打撃を行う大山(撮影・北條 貴史)
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 過去にはとらわれない――。あす8日に迫ったCSファーストS開幕に向け、阪神の主砲・大山が決意を示した。

 「シーズンはシーズン、CSはCSなので相性が悪いとか言っている場合ではない。自分のやれることをしっかりやります」

 今季は8連敗で終えるなど2勝11敗と屈辱にまみれた横浜スタジアムで、大山自身も苦しんだ。開幕前まで通算打率・349、11本塁打40打点と同球場を得意にしてきたが、今季は打率・088、本塁打もまさかの0。それでも今季キャリアハイの87打点を挙げた男への首脳陣の信頼は当然厚く、井上ヘッドからは5日に「打順的にはそれを変えることは考えにくい」と4番起用を明言されている。

 一方でCS通算打率・361、初戦の今永を相手には今季6月17日に1試合2本塁打と明るい数字も残る。ただ、これについても、大山のスタンスは「CSになったらまた別物」。過去を忘れ、短期決戦に向けて気持ちを切り替えている。

 「ヒットは3本、4本つながらないと点にならないけど、ホームランは1本で得点が入る。流れを一気に変えられるのもホームランの力だと思うのでやっぱり打つに越したことはない」

 主軸として一発長打にかける思いは誰よりも強いが、自己犠牲の精神もいとわない。「場面によってはまたシーズンと違う打席になる可能性もある」。今季の犠打は6月2日西武戦の一度きりだが、心の準備はできている。

 「負けたら終わりの戦いなので、相手の継投だったり、バッターの作戦も全部違うと思いますし。そういうところは全然予測もつかない試合になってくると思うので、自分の中で整理しながら準備はしっかりしたい」

 3位からの下克上へ、覚悟を決めた背番号3がノックアウトステージをけん引する。(阪井 日向)

 ○…阪神は今季横浜スタジアムで2勝11敗。勝率・154は球場別で最低。シーズン11敗は98年と00年の9敗を上回る同球場のワースト。6月28日から最終戦までの8連敗は98年以来2度目のワーストタイだった。なお今回のCSファーストSは3試合ともデーゲーム開催を予定。今季の鬼門だった横浜スタジアムだが、ゲーゲームに限れば勝利した5月14、15日を含む3試合2勝1敗の勝率・667まで跳ね上がる。

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2022年10月7日のニュース