伊東勤氏がパCS占う「精神的にも西武が優位」ソフトバンクは「甲斐が展開を左右する最大のキーマン」

[ 2022年10月7日 21:00 ]

伊東勤氏
Photo By スポニチ

 パ・リーグは8日からクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージが開幕。2位ソフトバンクと3位西武がソフトバンクの本拠・ペイペイドームで対戦する。本紙評論家の伊東勤氏(60)がファーストステージの行方を占った。

 今の西武には勢いがある。レギュラーシーズン最終盤の直接対決。9月27日はエース高橋の好投と主砲・山川の一発で快勝し、10月1日は山川のサヨナラホームランで胴上げを阻止した。対戦成績は14勝10敗1分けとソフトバンクが上回っているが、チーム状態は明らかに西武に分がある。接戦を勝ち上がった3位と、優勝争いでショックな逆転を食らった2位。精神的にも西武が優位とみる。

 投手陣は今井が帰ってきたことが大きい。9月28日の楽天戦に先発して8回無失点。CSをかけた大一番で勝ちきったことが自信になる。山川は徹底的にマークされるだろう。超短期決戦、ストライクを簡単に投げてこないだろうし、勝負しなくていい時は歩かされる。山川の後を打つ5番外崎の出来次第で試合の流れが変わる。

 ソフトバンク打線は柳田とデスパイネの調子は上向き。牧原大をそのまま3番で使うのか。中村晃を含めて、クリーンアップをどう組むのか。グラシアルの使いどころもポイントになる。

 守りでは投手陣よりも甲斐に注目している。今季はリードでも打撃でも精彩を欠いている印象。18年から20年までポストシーズンで大活躍。短期決戦になって投手陣を引っ張る本来のプレーがよみがえるか。甲斐がCSの展開を左右する最大のキーマンともいえる。

続きを表示

2022年10月7日のニュース