新井貴浩氏と言えば黒田博樹氏 感動的な“涙の抱擁”広島に黄金期もたらしたレジェンド2人

[ 2022年10月7日 05:03 ]

2016年のリーグ優勝の際に、黒田と抱き合う新井(撮影・成瀬 徹)
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 広島の来季監督に、OBでスポニチ本紙評論家の新井貴浩氏(45)が就任することが6日、分かった。近く正式発表される見込み。チームは4年連続Bクラスに沈んでおり、リーグ3連覇の立役者で実績、人望、人脈、人気を併せ持つ同氏に再建を託すことになる。

 新井貴浩氏と言えば、黒田博樹氏の名前が出てくる広島ファンも多いはずだ。ともに広島入団で、ともに移籍を経験しながらも、2015年に同時に広島に戻ってきたレジェンド2人。黒田氏は2016年限りで現役を引退したが、その魂を引き継ぎ、チームは16~18年まで3連覇。新井氏も受け継いだ一人だ。

 2016年4月2日の巨人戦で、黒田氏は120球の熱投で4安打完封勝利。40代での完封勝利は史上8人目という快挙でもあった。同年4月26日のヤクルト戦で、新井氏は2000安打を達成。ベテラン2人の活躍に刺激されてチームも快進撃を続け、その年は見事に25年ぶりのリーグ優勝を果たした。投手、野手のリーダーとして2人がまとめたことが、チーム一丸を呼んだ。

 記憶に新しいのは、優勝マジック1として迎えた9月10日の巨人戦(東京ドーム)。先発の黒田氏が6回3失点と試合をつくり、リーグ優勝が決まった。試合後には、黒田氏と新井氏が涙を流しながら抱き合ったところは、広島ファンならずとも感動的な場面だった。緒方孝市監督とともに、黒田氏、新井氏もナインから胴上げされ、伝説の夜となった。

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