ソフトバンク、由伸に白旗 今季10度目零敗に藤本監督「完敗です」

[ 2022年7月24日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク0―5オリックス ( 2022年7月23日    京セラD )

<オ・ソ>4回1死一塁、グラシアルは三振に倒れる(撮影・井垣 忠夫)
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 首位のソフトバンクは23日、オリックスに0―5で敗れた。今季10度目の零敗。打線が散発4安打で沈黙した。今季2度、土を付けている山本が攻め方を変え、カーブを多投。打線が対応できなかった。9回も2番手の本田を打てず、最初から最後まで二塁さえ踏めなかった。先発の石川柊太投手(30)も5回5失点と精彩を欠き5敗目。2位の西武とは0・5ゲーム差。24日、首位ターンを懸けて前半戦最終戦の同戦に臨む。

 5点ビハインドの9回2死。デスパイネが見逃し三振に倒れると、9個目の「0」がスコアボードに刻まれた。相手エース山本に8回まで散発4安打で今季10度目の零敗。二塁すら踏めなかった。会見場に現れた藤本監督は自ら口を切り出し「全然、得点圏にいけなかったね。目標にしとったのに。今日は山本君に完敗です」と白旗を揚げた。

 今季山本には2戦2勝と意地を見せてきた打線は狙いを直球中心に絞った。そして、同じ球速帯で変化するカットボールやフォークを警戒していたが、オリックスバッテリーに裏をかかれ、カーブを多投された。グラシアル、甲斐は同球種に2打席連続三振。9三振中5個をカーブで奪われ、指揮官は打線の対応力に苦言を呈した。

 「やっぱり試合の中で対応していかないと。ミーティング通りの配球でくるわけじゃない。2ストライクからカーブを見逃して帰って来るやつが何人おったかということ。最後の方はデスパイネがそのカーブを打ってたからね」

 前日は12安打7得点で接戦をものしたが、この日は攻守で悪い流れが続いた。5回はわずか8球で3者凡退。7回は先頭デスパイネが左前で出塁も、今宮が初球を併殺打。試合前、指揮官は「できるだけ得点圏と考えていくしかない。2アウトでも進められるような形で攻撃ができたら」と策を立てた。しかし、序盤に先発の石川が4失点。5回の守備では無死一、三塁から一ゴロで本塁タッチアウトも甲斐がコリジョンルールに抵触。リプレー検証で判定は覆り痛恨の追加点を献上し、流れが変わることはなかった。

 連勝は2でストップしたが、泣いても笑っても、24日が前半戦ラストゲーム。2位の西武が引き分けて0・5ゲーム差になった。「明日が最後。全力で全員で戦っていきます」と藤本監督。総力戦で2年ぶりの首位ターンを決める。(福井 亮太)

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2022年7月24日のニュース