旭川東 53年ぶり決勝!OGの女子やり投げ・北口の吉報が力に 先制打の秋山「凄く影響を受けている」

[ 2022年7月24日 04:00 ]

第104回全国高校野球選手権北北海道大会準決勝   旭川東7―5滝川西 ( 2022年7月23日    旭川スタルヒン )

<旭川東・滝川西>決勝進出を決め喜ぶ旭川東ナイン(撮影・高橋 茂夫)
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 創部120年目を迎えた旭川東の快進撃が止まらない。35年ぶりの準決勝で同じ公立校の滝川西を撃破。支部予選初戦から5試合連続2桁安打と強力打線が機能し、69年以来53年ぶりの決勝進出だ。

 試合直前の吉報が力となった。OGの北口榛花(24)が陸上世界選手権女子やり投げで銅メダルを獲得。佐藤俊行監督は「先輩が頑張っているから頑張ろう」と選手に呼びかけた。前日も予選トップ通過のニュースをグループLINEで共有し「良い笑顔。みんなと同じだ」とポジティブなイメージをナインに植え付けていた。

 初回に先制2点打を放った秋山瑠斗(3年)は「会ったことはないけど、凄く影響を受けている」と言い「北口さんにも応援されているし、北口さんを応援する意味でも結果を出したい」と誓う。日本人史上初の快挙を成し遂げた先輩に負けじと初の聖地を狙う。

 今春に東大2人、京大3人、北大40人の現役合格者を出した道内屈指の進学校は、NPB史上初めて300勝を挙げた巨人の大投手、ビクトル・スタルヒンの母校でもある。そのスタルヒンが在籍していた旧制旭川中時代から決勝は10戦全敗という苦い歴史があるが、佐藤監督は「そのことを今の子供たちに背負わせる必要はない。3年生の集大成として、結果として勝てたらいい」と強調する。

 24日の決勝の相手は甲子園常連でもある旭川大高。失うものはない。偉大な先輩も越えられなかった壁にチーム一丸で挑む。(石川 加奈子)

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2022年7月24日のニュース