JR西日本、延長10回サヨナラ劇勝 入社3年目・土居が決めた

[ 2022年7月24日 06:00 ]

第93回都市対抗野球1回戦   JR西日本3―2四国銀行 ( 2022年7月23日    東京D )

<JR西日本・四国銀行>タイブレークの延長10回、サヨナラ打を放ち、谷(右)に飛び込むJR西日本・土居(撮影・木村 揚輔)
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 1回戦最後の第1試合はJR西日本(広島市)が四国銀行(高知市)に今大会初の延長10回タイブレークの末、3―2のサヨナラ勝ちを収めた。第2試合から2回戦が始まり、大会連覇を狙う東京ガス(東京都)、JR東日本(東京都)がそれぞれ8強へ進んだ。

 今大会初の延長タイブレークに突入した10回。1死満塁で打席に立った入社3年目の土居巧海は直球一本に絞って待った。1ボールからの2球目、狙い通りに叩いた会心の当たりは中堅を越えるサヨナラ打だ。勢いあまって二塁まで一気に走っていた。

 「タイブレーク(無死一、二塁)だから、送って前の打者が歩かされ、満塁で僕に回ってくると思っていた。想定通り。初めての全国大会で最初は緊張していたけど、この打席では決めてやろうと思っていた」

 先発も同じ高卒3年目の石黒佑弥。7回途中まで踏ん張って勝ち越しを許さず、投打で若い力が躍動した。

 田村亮監督は「土居は若いけど、思い切りがいいから、信じて打席に送り出しました」と3番に据える期待の20歳を頼もしそうに見つめた。4年ぶりの出場で、前回18年(89回大会)は8強入り。「この勝ちで選手も自信になったと思う。次も厳しい戦いになるけど、全員でやりますよ」と久しぶりの勝利をかみしめた。

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2022年7月24日のニュース