京大サヨナラ勝ち!4季ぶりの勝ち点2と5位以上を確定 殊勲の青木「完璧な当たり」

[ 2022年5月11日 05:30 ]

関西学生野球春季リーグ第6節3回戦   京大3―2立命大 ( 2022年5月10日    南港中央 )

<京大・立命大>9回2死一、二塁、青木悠がサヨナラ打を放ち歓喜の京大ナイン (撮影・後藤 大輝)
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 3回戦2試合が行われ、京大がサヨナラ勝ちで2002年秋以来38季ぶり(20年春は中止)に立命大からの勝ち点を獲得し、19年秋以来4季ぶりの勝ち点2と5位以上を確定させた。82年の新リーグ発足後初の優勝にも望みをつないだ。立命大は同率5位の可能性を残すものの、初の最下位が決まった。

 勢いもあるが、実力も本物だ。同点の9回2死一、二塁。京大の5番・青木悠真の打球が右中間を破るとベンチはお祭り騒ぎ。ヒーローは興奮冷めやらぬ様子で「めちゃくちゃうれしい。打った瞬間(ヒットを確信)の完璧な当たりでした」と声を上ずらせた。

 今季から指揮を執る元ソフトバンクの近田怜王監督は助監督時代から打撃投手を務め、今もなお最速135キロを投じる。前日9日のフリー打撃で青木悠の状態の良さを見抜き、伊藤伶真と3、5番を入れ替えた。9回はその2人がともに二塁打で試合を決め、ズバリ采配が的中。工学部地球工学科で橋の構造などを学ぶ青木悠は「近田さんの球が打てるかどうかで、調子が分かる。伸びのある球をいつも投げてくれます」と、こうべを垂れた。

 今春は名門の関大、立命大に勝ち越し、残り2節で勝ち点2。他力となるが、優勝への望みも、わずかながらつながった。「日々戦うごとに選手が成長して強くなっている」と指揮官。奇跡を起こすためにも、まずは残り試合に全力を尽くす。(北野 将市)

 <立命大>今季4度目のサヨナラ負けを喫し、新リーグ発足後初の最下位が確定した。打線が京大投手陣の前に5安打2得点に封じられた。「チーム状態が良くない中、自分も結果が出なくて迷惑ばかりかけてしまった」と宮崎竜成主将。後藤昇監督は現在首位を走る同大との最終節へ向け、「目の前での胴上げは見たくないので、一矢報いるような戦いにしたい」と努めて前を向いた。

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2022年5月11日のニュース