好守、好守、劇打!佐藤都のサヨナラ犠飛でロッテは4連敗でストップ

[ 2022年4月1日 22:56 ]

パ・リーグ   ロッテ2―1西武 ( 2022年4月1日    ZOZOマリン )

<ロ・西>10回1死満塁から佐藤都はサヨナラ犠飛(撮影・長久保 豊)
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 三塁走者・高部が本塁へ還ってくるには、十分すぎる距離だった。

 1―1の延長10回1死満塁で、ロッテ・佐藤都志也が高々と右翼へ飛球を打ち上げた。これでチームの連敗を4で止めるサヨナラ犠飛。「打てる球だけを打とうと思って打席に入った。フルカウントから高めのボールを打って、うわーとなったが、あれがファウルになって、逆に力が抜けた」と笑った。

 「今日は自分の日だなと思った」

 自画自賛するほど、大活躍の日だった。「強打の捕手」として期待される3年目だが、今季は開幕から全試合5番で起用されている。

 だたし、スタメンマスクだったのは1試合で、残りはすべて一塁を守る。石垣島での春季キャンプでもほとんど練習しなかったポジションだが「不器用ながら自分にできることはやるという気持ちしかない」と力を込める。

 6回無死一、二塁で鈴木のバントを猛チャージで三塁封殺すると、延長10回無死一塁での呉念庭のバントも、まるでVTRで再現したかのように見事な三塁送球を見せた。とても急造一塁手とは思えないようなビッグプレーだった。

 東洋大の下級生時代、そして大学ジャパンでも一塁経験はある。そんなキャリアが生きている。「落ち着いてできている。一塁は打球が速い分、焦らなくてもいい。むしろ捕手よりもどっしり感があるんじゃないかな」と笑い飛ばすほどだ。

 チームにとって本拠地で今季初勝利。井口監督も「今日は本当にトシヤがいい形でプレーしていたので、最後もトシヤかなと思っていた。最後は決めてくれる選手なので…」と称えた。

 プロ1年目のプロ初安打も劇打だった。佐藤都志也は、サヨナラがよく似合う男だ。

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